転職後にうつ病が再発してしまうケースが多いという事をご存知でしょうか。私も転職を機に精神疾患の悪化で再び退職という選択肢を選ばざるを得ない事がありました。
転職後にうつ病再発の可能性は高い

転職後にうつ病が再発するのはどんな原因があるのかをまとめています。
環境要因
まずは環境です。転職後、新しい環境に慣れるまでかなり時間がかかります。その環境に慣れるまでにうつ病を再発する方も多く見られます。
- 新しい人たちとの出会い
- 新しい規則を知る
- 新しい仕事内容に慣れる
これだけでも多大なるストレスに繋がります。
焦って転職先を決めた場合
次に焦って転職を決意してしまった時です。休職中や療養中には
“働かなきゃいけない”と焦ってしまう気持ちをみんな持ちます。しかし、焦りは再発へのもっとも近道になってしまいます。
再発しやすいのはどんな時?

では、再発してしまうのはどんな状況の時が多いのでしょうか?主にこの4つがあげられると思います。
長時間労働
1つ目は長時間の労働です。
毎日早くから出勤し、遅くまで働いていると当たり前ですが体は疲労がたまっていくばかりです。うつ病を抱えている人たちはとても辛い思いをしている中、我慢して長時間労働を続けていると体もこころも悲鳴あげますよね。
不規則な習慣になる勤務体制
介護士さんや看護師さん等、勤務時間がバラバラで夜勤もあるような仕事は再発のリスクが高くなると思われます。
いくら良い職場だとしても勤務時間が一定でないと体内時計はくるってしまいます。
朝の光を浴びて、夜決まった時間に眠ることこそ1番の治療法ですよね。それが不可能な職場は再発の恐れが高まります。
人間関係が良好でない場合
これは入ってみないと分からないという恐ろしさもあり、1番心にストレスを感じる原因でもありますね。
私が転職をして精神疾患の再発をしたのは人間関係が1番の要因でした。入社する前と後では人間関係は全く違ってきます。そして特定の人物への対応が上手く出来ない事が毎日続き、ストレスが蓄積されていきました。そしてある日酷い過呼吸になりまた通院が再開しました。
転職して3ヶ月以内
転職してから再発する人の中でも3ヶ月以内に再発をして休職又は退職をする人がとても多いです。
それは何故かというと覚えなきゃいけないという焦りや慣れるまでのストレスに心がついていけないからです。
新しい職場になれるというのは普通の人でも多大なるストレスを感じます。うつ病の人は日々の罪悪感や焦りもあり、それにプラスして慣れる事も課題になっていきます。
そのプレッシャーからも再発する人が多いのが事実です。
うつ病が再発しやすい人

うつ病は誰でも再発するの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしそういうわけではなく、再発する人には特徴があります。
うつ病の再発率は60%
うつ病は再発率が60%と言われておりその後も再発が繰り返されるとまた再発率が高まると言われています。
では、再発しやすい人とはどのような人なのでしょうか。
自己判断で服薬を中止してしまう人
うつ病には回復期という期間があります。回復期や再発予防機には”もう治ったな”と思ってしまうことが多く、薬を自らの判断でやめてしまう人が多いです。きとんとお医者さんにもう通院しなくて良いと言われるまできちんと指示に従うことが再発の防止になります。
急いで転職をしようとする人
先程もお話ししましたが、急ぎは再発に繋がります。働かなくてはいけないという焦りをいだく気持ちや、働いてない自らを責めてしまって転職をする方はとても多いです。
しかし、転職先を急いで決めて再発すると更に次の復帰が困難になってしまうという事もかんがえておかなければなりません。
再発防止で出来ることはある?

再発防止にはどうすればよいのかわからなくなりますよね。
大きく3つの事をきちんと守れば今よりも確実に再発のリスクは減ります。
すぐに良くなるものではない事を理解しよう
うつ病は1ヶ月や2ヶ月では治りません。うつ病の時は1日がとても長く感じ1ヶ月も療養すれば普通の人の1年分休んだ気持ちにすらなりますよね。
そしてもう治ったと自分に言い聞かせお仕事を始めようとされる方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、残念ながらうつ病はそんなに、すぐに治る病気ではありません。自分自身がうつ病と向き合い共に生きていくくらいの長い目で見てあげる事がとても大切になってきます。
主治医の指示にきちんと従う
主治医の先生のお話はきちんと耳を傾け指示に従う事が治る為にも再発防止の為にも大切です。
治ったように思ってくると急に通院しなくても良いような気がしてきます。お金もかかるし…。
しかし通院している間はまだ治っているわけではありません。先生にもう来なくていいと言われるまできちんと通うことで早く改善する可能性が高まります。
服薬を勝手にやめない
これ、1番やっている人が多いのではないでしょうか。
まだ処方された薬はたくさんあるけどもう治ったから飲まなくていいやと。
風邪薬なんかは良くなったと思ったらもう飲まなくていいなんて言われる事もありますが、精神科のお薬は違います。
薬を急にやめることで離脱症状がでたり、一気に落ち込んで再発リスクはグーンと上がります。
きちんと処方された日数飲みきるようにしましょう。
まとめ

どうだったでしょうか。
うつ病を患っている人にとって、とても怖い再発。
再発は仕方のないものだと思われる方も多いと思いますが自分で気を付けられる事も上記の通りたくさんあります。
私も薬を勝手にやめた経験がありますが良いことは一切なく気分が落ち込む日々が続きました。
少しでも再発のリスクを減らして、転職に望むことが完治への近道ではないでしょうか。
