転職活動を始める上で、どのように進めるべきか?悩んでいる方が多くいらっしゃいます。とくに何社ぐらいに応募して、どのように進めるといいのか?という部分は転職経験者でも千差万別でいろんな方法があります。
今回は数ある方法の中から大枠の部分を抜き出して、一般解を記事にしてみましたので、参考にしていただいて自分にあった転職活動のプランを作成してみてください。
個別具体的な内容に関しては、第2新卒など若年層をターゲットにして詳細を説明していきますので、参考にならない方がいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦ください。
複数応募はしてもよいのか?
結論としては、OKです。(複数応募と逆の応募方法を単一応募と呼びます。どちらもメリット・デメリットがありますので、そちらも別途記載いたします。)
複数の企業に応募している事自体は、企業も前提としているので、企業に対して気を使うこともないでしょう。
ですが、「御社が第一志望です」というスタンスだけは崩さないようにしましょう。企業としても面接が進むにつれて役員クラスが対応するケースもあります。多忙な方のお時間を頂いているということに感謝しつつ、想いを伝えることにはどこの企業を受けても変わらないと思っておくことが重要です。
複数応募は何社ほど受けるのか?

これは転職サイト・エージェントによってデータがまばらですが、10社~20社を謳っているところがほとんどになります。
書類選考・面接などの通過率は一般的に、
- 書類選考:33%
- 面接:50%
と言われておりますので、仮に10社を受けたとしても、
10社×書類選考0.33×面接0.5=内定1.65社
となり、2社ぐらいに内定がもらえる計算になります。もちろん、有能な方や第2新卒市場が活況な今の状況であれば、書類選考の通過率も高くなりますので、内定数値も高くなるでしょう。
複数応募のメリット・デメリット
複数応募を前提に転職活動をスタートした場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
- 短期間で転職活動を終えれる可能性が高まる
- イメージしていなかった企業に出会うことも可能
- 複数の内定先から厳選することができる
何よりも効率を重視しているのが、複数応募の魅力です。効率的に動くことができれば、複数企業の面接を同時に進めることができるので、複数内定→入社したい企業を選べるというメリットがあります。単一応募の場合、転職活動が成功しても、希望にそぐわない企業だったら短期間で再転職する可能性があります。ジョブホッパーになってしまい企業の印象も悪くなってしまいますので、転職先を幅広く、一度にリストアップすることで納得感のある転職をすることも可能です。
デメリット
- 複数企業とのアポイント管理が大変
- 現職との同時並行でどちらもクオリティが下がる
- 企業分析が甘くなってしまう可能性がある
複数応募の難易度の高いポイントはスケジュール管理になります。書類選考にうまく通過してしまうと、身体が2つあっても足りないほどの面接のオファーがきてしまいます。転職は仕事をしながらが最も効率がよく、生活水準が変わらないので、おすすめをしていますがそれでも考えぬいて厳選をしなければ、自分の首を締めることになります。
また時間の捻出ができなければ、企業分析も自己分析すらもできないかもしれません。甘い内容の書類で志望をしても、他の求職者の熱意に負けてしまう可能性が高くなります。
単一応募のメリット・デメリット
単一応募の場合も簡単に紹介しておきます。1社ずつの応募になりますので、希望条件に合った求人を探す→企業分析で理解を深める→面接で内容の濃い入社意思を伝えることができるというように、精度の高い転職活動ができると言うメリットがあります。
一方で、不採用になった場合、最初から企業分析を始める必要がありますので、転職活動が長期化する可能性があります。
複数応募を効率的に進めるためのポイント
ポイントとしては、自己分析を入念にすることで、志望企業をある程度絞ることにあります。
自己分析の手順として大事な部分ではありますが、転職後の未来がどうなっていたいのか?を詳細に作り込む必要があります。
自己分析の手順
1,これからのキャリアを考える
最初は具体的な内容で構いませんので、SE職で専門的な技術を身に着けたい・人と深く関わるような商材を取り扱いたいなど。その結果がどうなっているのか?をイメージして、未来の自分を思い描いてみましょう。
2,具体的な要件を考える
未来の自分が想像できたなら、その未来の自分に不足している環境とスキルを書き出してみましょう。理想と現実のギャップを見える化して、その差分を埋めるために何が必要なのか?を洗い出します。
3,必要なものを埋めるための求人を探す
システムエンジニアとしてのスキル、営業力やプレゼンテーション能力、プライベートに使うための給与、自己実現のための余剰時間。たくさんの中から必要な項目を提供してくれる企業を探し出します。
間違ってはいけないのは、企業は学校ではありませんので、とてつもなく努力をして企業に利益をもたらすというメリットを提供してくれる人材でなければ企業も採用をしません。
4,自身の強みの分析
希望要件にリンクするような強みと、強みを元にした実績を準備しましょう。
5,面接の練習
何度かでいいので、声に出して1~4を説明してみましょう。声に出すことで自分の耳から聞いた情報を元にブラッシュアップすることが可能です。
ここまで見ていただくと、すべてのコンテンツがある意味使いまわしが可能になります。選考のための書類は使いまわしがNGとよく言われますが、転職者の本心やキャリア形成に関しては、ほとんどが使いまわしが可能だと考えています。
企業分析をすることで、同じことを話しても受け取り方に若干の差が生まれるという問題を解消しましょう。企業毎に文化風習が違うので、若干のニュアンスを含めた表現の修正は必要になりますが、この修正の部分を抜き取って、おおげさに「使い回しNG」と伝えている印象が他サイトには多くあります。
まとめ
いかがでしょうか。今の職場での労働環境を考えて、複数応募をして早期に転職活動を終わらせるのか?それとも少ない転職活動の時間で単一応募の方法でじわじわと巡り合うのか?皆さんの環境によって千差万別になりますので、皆さんにあった転職活動を進めてもらえればと思います。