転職活動をする中で、必ず必要になるのが各種の分析になります。業界分析・企業分析・自己分析。今日はその中で自己分析に関しての説明をしていきます。
私が面接官を担当してきた中で自分の強みを上手に説明できない方を多くみてきました。強みを説明できていなければ、転職の成功率が大きく下がります。強みを明確にして、しっかりと説明をできるようになる必要があります。
・転職をしたいけど何からすればいいかわからない
・社会人経験が浅く、何が強みになるかわからない
・強みを活かした仕事を経験したことがないので説明する材料がない
こういった課題を感じている方であれば、この記事を読んで転職活動を有利に進めてください。
自分の強みを理解する、強みとスキルの違い

あなたは自分の強みを説明できますか?そもそも強みとは何でしょうか。
強みって何だろう
強みとは、ビジネスの世界で利益をあげるための「あなた専用の武器」と捉えてもらうとよいでしょう。
そのため、転職をするにあたって、御社でも活躍できる人材ですよ!とアピールする面接で武器や実績を見せることが重要になります。
例えば、面接で「コミュニケーション力が強みです」という方がいるとします。そのような方がそもそも面接で口数が少なければ、主張と行動がズレていますので、不採用は確実です。採用する側の私としては、不安でたまりません。。。
これは、人事部が新卒採用のときに学生に伝える笑い話の一つなので、私も滅多に出会うことがありませんが、コミュニケーション力というからには、面接では円滑な会話のキャッチボールをベースに何かしらの成果を上げていることを饒舌に説明してもらわなければいけません。
強みはビジネスにおける武器です。厳しい言い方になりますが、その武器を使いこなせていないのであれば、強みと呼ぶには難しいと思っていますし、別の強みを考える必要があります。
スキルと強みの違いは?
ここを大きく勘違いしている人が多いと思います。これは面接官も求職者も同じぐらいいます。
強みは「知識×スキル」です。私がいた前職ではストレングス・ファインダーというツールを使って強み分析をしていたのですが、要約すると
「モチベーション高く取り組める特定の活動」と言っています
私のケースですが、私は問題解決を得意としており、難しいトラブルや、難易度の高い新規事業の立ち上げなど、不確定な要素が多い仕事にモチベーションが上がります。モチベーションの高い仕事には当然ですが、成果がついてきやすいです。そのため、成果を出すための武器として強みが存在しています。
そこで苦難を乗り越えるために使うのがスキルです。経理スキル・英語スキル・営業スキル・マネジメントスキル。今まで培ってきたスキルを駆使して、数々の問題を乗り越えていき、成果を生み出します。
強みとは、「特性×知識×スキル」の複合体で表現をする必要があります。
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強みはどうすればわかるのか?
仕事をする上で、どのようなことにモチベーションが上がるのか?この1点につきます。
私のように問題が起こるとワクワクするような問題児のような強みもあれば、何かを成し遂げたことによる達成感がモチベーションになることもあります。人と人の関係を円滑につなぐことにモチベーションを感じる人もいるでしょう。
ここに今あなたがいる業界の知識、マネジメントスキルや営業スキルを組み合わせることで一つの成果を生み出すことができます。
人間関係の構築にモチベーションを感じる人が、マネジメントスキルを身につけることで、
「チーム内の強みを理解し、適材適所に人員配置をすることで他の営業部に比べて最少人数で同等の営業成績を叩き出すことができました」
「私の思う適材適所を不満に思う部下もいましたが、丁寧に状況を説明し、活躍してほしいという説得をすることで、部下の管理もできています」
「結果として、部内で1位の成績を納めることができたので、新たに人員も補充され、不満を持っていた部下に希望のチャレンジをさせるアフターケアもすることで、離職リスクも抑えることに成功しています」
このようなストーリーを展開することが可能です。
あなたが強みを見つけ出すには、何かの仕事をする前後でモチベーションがぐんと上がった経験はないか?この経験を何個も書き出して、どのような一言にすればコンパクトにまとまるのか?このプロセスを踏むことが重要になります。
ただ、ブラック企業に勤めてしまい、体力的にも精神的にもすり減ってしまい、モチベーションが高まる感覚を感じていない人もいるでしょう。そのようなときは大学のサークルだろうと、高校の部活だろうと、アルバイトだろうと、一生懸命に何かに打ち込んだ経験を思い出して、モチベーションの上がる瞬間を思い出してください。
チームスポーツの団体に所属していた場合も、何か課題を見つけ出して解決するような参謀にモチベーションを感じたり、チームのコミュニケーションを円滑にするためのサポーターとしての役割にモチベーションを感じたかもしれません。美術部だとしても、一つの作品を作り上げるプロセスを楽しむ人もいれば、作品を作り上げる達成感にモチベーションを感じるかもしれません。
そういった経験と今の仕事をリンクさせて強みを見つけ出すことは可能です。
強みのない人はいない
強みは社会で生きていく上での武器になります。武器は磨かなければ光りませんが、そのため、生まれてからずっとひとりで生きてきた人でないかぎり必ず強みを持ち合わせています。
「強みがない」と少しでも悲観的になっている方がいれば、時間がもったいないので、強みを探す時間に当ててください。必ずあります。
強みを説明できるように加工する
強みを分析したら、次は面接官に説明できるようにストーリーを作る必要があります。これはストーリーを捏造するのではなく、今までの実績を元に面接官に楽しんでもらうストーリーを作るという意味です。
これまでの仕事の経験で何かしらの成果を伝えようとするときに、「強みハ○○です。この強みを活かして●●という実績を上げました。」というストーリーがあれば、面接官としても「私たちの企業に来てくれれば▲▲という仕事で活躍してくれそうだな」とイメージがしやすいものです。
コンパクトに1分~長くても3分でまとめるようにしましょう。
先ほどの例に追加して、相手にも伝わるような数字を盛り込むことで、より具体的に現実味を帯びた説明ができることになります。
まとめ
- 強みは誰にでもある
- 強みはビジネスにおける武器
- 強みはモチベーションの源泉
- モチベーションの高い仕事は成果が出る
- 強みはスキルを上手に使えること
- 強みはモチベーションの上がる仕事を連想して言葉にする
- 強みは説明できて、転職のスタート地点
強みがわかれば、自分はどのようなキャリアを作っていきたいのかという大きな理想を描くことも可能になります。
せっかくの社会人、仕事を楽しまなきゃ損だと思いますので、しっかりと自己分析をして転職を成功させてくださいね。
