中途採用の転職活動でも、新卒採用の時と同様にWebテストがあります。テストがあるということは、採用評価の判断基準になりますので適当に受けると痛い目を見てしまいます。
Webテストは対策の時間を少しでも設けるだけで大きく変わりますので、まずは全体像を把握して具体的な対策をしていきましょう。
Webテストとは?内容は?
WebテストはWebテストの制作会社が提供し、各企業が購入しているテストになります。ペーパーテストに比べて採点や場所の準備などのコストがないため、Webテストの試験会場に求職者を案内するだけで合否判定ができるためひろく普及しています。内容は大きくわけて3つあります。
- 言語テスト
- 非言語テスト
- 性格・適性テスト
言語・非言語はよく「地頭」と言われる処理速度を測るもので、テストの難易度としては中学までの読み書き計算ができれば解くことが可能です。
性格・適性テストはその人の性格や傾向を測ることで、その人の適職や傾向を測ることが可能です。
言語・非言語テスト
難易度としては簡単ですが、各問題に制限時間が設けられていますので、時間内にサクサクと答える必要があります。思考速度が早くないと良い点数がつきませんし、ビジネスにおいてもスピードは求められるので大切な能力の一つです。
例えば、制限時間は1問につき30秒、非言語で15分、言語で20分という具合で配分されています。これはWebテストの種類によって様々なので、だいたいこんな感じと思っておけば大丈夫です。
性格・適性テスト
これはその人の適性を測るもので、私が新卒・転職時に受けたGABというテストであれば、大枠でゼネラリスト(マネージャー職)=スペシャリスト(専門技能職)のどちらに振り幅があるのか?という結果がわかったり、能力適性・職務適性のようなものが判別できます。
例えば、新規事業のマネージャー職を募集しているにも関わらず、GABの適性でスペシャリスト適性が高い場合、2番手やチームリーダーとしてオファーをすることもありえるかもしれません。
接客をメインとするサービス業にも関わらず、人間性・傾聴力・共感性などの項目が低かった場合、採用に不安を覚えたりします。
どこで受験するのか?
受験パターンは主に3通りです。
- 応募先の企業で受ける
- 自宅で受ける
- 試験センターで受ける
どの環境でもだいたい60分~90分になります。一度Webサイトにアクセスしてしまうと試験のみに集中することになりますので、注意が必要になります。
Webテストの種類とは

順不同ですが、このような種類があります。
- SPI
- ENG
- GAB
- CAB
- 玉手箱
- IMAGES
- TG-WEB
- 内田クレペリン
- SCOA
- TAP
- DATE-α
- CUBIC etc
他にもありますが、全てに対策はたてれませんので、SPI・GAB・玉手箱あたりの問題集やWebの模擬試験を受けることができれば大丈夫だと思います。
Web試験で不採用になるのか?対策は?
これははっきりと不採用になると言えます。一概には言えませんが、応募者が多い場合は、面接に割ける時間は限られていますので、能力の低い方の足切りをする必要があります。面接に進む方を最小限に抑える必要があるためです。しっかりと人事部が機能している企業であれば新卒採用・中途採用ともに同じWebテストを何年も使い続けることで、自社にあった適性人材を獲得することにも長けています。
- そもそもの仕事の処理速度を見る能力テスト
- 自社にあった適性を持っているかを判断する適性テスト
これは一概にあなたの能力がないという評価ではありません。手当たりしだいに受けている人は適性が無い企業にも応募しているかもしれませんので、不採用になることが多くあります。
また受験時の環境も対策はしっかりしておきましょう。Web試験になりますので自宅受験の場合は、電話の電源を切ったり、インターホンで集中力が途切れないようにしたり、ネット環境の悪い場所で受けないなど勉強以外に環境を整えることも注意が必要です。
オススメ参考書
SPI・玉手箱・GABを押さえておけば大丈夫です。(特にSPI)
とまでは言い切れないですが、WebテストのシェアはSPIがほとんどであることと、難易度の高いGAB、意外と多い玉手箱を押さえておくことでほとんどの企業を網羅できる可能性があります。
例外として、英語能力を確認するWebテストもありますが、SPI・GABに準じる形式になっていますので、英語力を活かそうと思っている方でしたら、IMAGESやENGなどの対策本も読んでおくことをおすすめします。
まとめ
- テストは大きく能力テスト・性格適性テストにわかれている
- 所要時間は60分~90分ぐらいを見ておく
- 受験場所は企業によるので、指示があってからで大丈夫
- SPIを中心としたたくさんの種類のWebテストがある
- SPI・玉手箱・GABをひとまず対策しておく
- 油断して対策をしていないと不採用になる人が多い
- 自宅受験の場合は、受験環境の対策もしておく
模擬試験を1度解くだけでも、難易度がわかり焦ることがなくなったり、問題自体が簡単で安心したりと、マインドを落ち着かせることが可能です。落ち着いた状態でどれだけのスピードで仕事をできるのか?
本来のあなたの力量を見せるチャンスはこういった事前準備をすることで簡単にできますので、是非スムーズな転職活動に役立ててください。

 
  
  
  
  
